私がレイトンのカテゴリを作らないのは

毎日のように語って引っ込みがつかなくなったからです( ゜∀゜)
もしレイトン語りが見たければ、日記最上部or右カラムの「日記の検索」ってトコにレイトンとでも入れてください。当然ネタバレ満載ですが。


つーわけで青年ルークを中心にネタバレ時間旅行語り。
以前に、「時間旅行」を踏まえて、師弟に思うことを語ったことがありましたが、それと同じかそれ以上に暗いです。
それでもよろしければ、興味ある方のみどうぞ。


クラウスはさぁ(のっけからwwww)、レイトンシリーズに出てきたキャラの中で指折りの不幸者だと思うんだよね。
両親の格好から察するに、それなりにいいとこの坊ちゃんだったと思うんだけど、それが一瞬にしてパアになっちゃって。
復讐だけが生きる原動力だったわけですもんね…。
あの町を調えられるだけの財力(遺産)とレイトン教授の助手に容姿が似ていること…この2つがあったからこそ「10年後のロンドン計画」を遂行することが出来たわけだけど、これも言ってしまえば「なければ良かったもの」かもしれないわけで。
財力がなければそもそも「10年後のロンドン計画」は立てられない。
つまり、自国の首相はじめ多くの科学者を拉致するという大犯罪を犯す犯罪者にはなれなかったわけです。
財力がなければ、新聞記者として事件の資料を集めるだけで終わってたかもしれない。
結局は何も出来ないという不完全燃焼な形で終わってたかもしれませんが、同時に犯罪を犯すことも…なかったのかなぁと。
当人にしてみれば「やらないよりやって捕まった方がマシ」なのかもしれませんがね。クラウスならそう思ってそうです。


あと「図らずもルークに似た容姿」に関して。
全然違う見た目なら「僕がルークです」が出来なかったから、教授を呼ぶキッカケも作れなかったわけですよね。
まぁそれならそれで、彼なら他にも色々考えたかもしれませんが。
とにかく、教授が呼べなかったとする。そうしたら彼を止められる人もいないわけだから、「10年後のロンドン計画」は完遂されていた、と思う。
教授は計画に、絶対的に必要だったわけではないですからね。
あくまで、ディミトリーがタイムマシン完成を目的として、教授の記憶を欲していただけですから。
要はクラウスがプッツンしちゃえば、いつだってロンドンごと、ホーク首相を破壊できたわけです。
もちろんそれには、教授不在の方が好条件だったはずなんです。


ただ。
これは「幸せだったのか失敗だったのか」ということに関して、なんとも言えません。
ルークに扮することができたのが、彼にとって不幸中の幸い…ってのも変だけど、ある意味幸せだったのかもしれません。
切ない見方ではあるんだけれども、その…上手くいえないけど、クラウスはルークを多少憎らしく思ってたら良いな、なんて。
自分の失ったもの、手に入れられなかったものを全て持っている少年。
その憎さの大半は妬みという言葉に置き換えられますが、でもそう見るとルークってすごく幸せな子ですよね。
恵まれすぎている子なんです。環境にも才能にも。
で、あんな計画を立てて、さらに要塞を構えられるくらいだからクラウスも劣らない頭脳を持っているわけで。
資質としては十分なのに、いかんせん彼は環境に恵まれなかった。
ほわほわと幸せそうな笑顔を振りまいている少年に、憎しみとか嫉妬を感じてるといいと思います。
そして同時に、羨望もあると思う。
だから、未来のルークとして「先生の弟子」という肩書きを借りることで、多少なりとも幸せを感じてたりしたら…それだけで、ちょっと救われます。
まぁ、その信頼すべきレイトン先生と知り合ったキッカケがあの事故なわけだから、その出会い方も皮肉ではあるんだけどね…。


先生の知らぬところで計画を完遂した方が幸せだったのか。
師弟関係という絆への疑似体験ができた方が幸せだったのか。
それはクラウスのみぞ知るところです。


妄想するとどうしてもキャラの性格が暗くなる。みんな陰のある人々になってしまう。
ともかく私はクラウスに関してこんなイメージを持っています。
彼が幸せになれる方法はなかったのか、とかも結構考えました。
たとえばあのまま孤児となったクラウスを先生が引き受けていたら?とか。
でも当時は教授に就任したてですし、そもそも「近所に住んでるだけの、名前も知らない男の子」を引き受ける義理なんてないから、あまりにご都合主義過ぎるしそれはありえないな、と。
頭の良い未来ある少年だっただけに、本当に悔やまれてならないんですよ。彼の人生の、歯車の狂い方が。


「彼もまた、被害者なんです」という言葉が、非常にしっくり来るというのも、切ないですね。