ふたりの証拠、読了。

現在形というのは、なんと残酷な文体なのだろうか。


この本、というかシリーズは、読めば読むほど謎が深まる一方ですね。
いや、普通の「謎が深まる」じゃなくて、「信じていたものが一瞬にして崩され、疑ってかからざるを得なくなる」という方が正しいのでしょうか。
とにかく…ここまで根底から覆されるという感覚は初めてです。
まだ「第三の嘘」を読み終えたわけじゃないから、なんとも言えませんが。(現在30ページ弱)


「マティアスという存在は〜」などと長々語った昨日でしたが、なんとなく合っていたような気がします、私の考える「マティアス」と。
ただ、私の考えるそれよりも、もっと愛には不知で、それでいて貪欲でしたが。
自分を「不具だ」「愛されない」と言えるその一種の強さが逆に、あの結末にさせたのでしょうか。
悪童シリーズを読んできて一番ショックでした。
それでもリュカの哀しみに較べたら、全然なのでしょうが。


なんか…凄い書きたいことあるのにまとまんないな;色んな意味で疲れました。
結局マティアスのことしか書いてないけど、多分3作目を読み終えたらまたダラっと語ると思います。
とりあえず現在は、「双子」がどう在ったかを疑っている最中。
リュカは…そしてクラウスはどこでどう“本当に”存在したの…?