Miracle

まさか…
まさか現実世界の、しかも街中で、


「セナ!」


と叫んで、セナに呼び掛けることがあろうとは。


いや、妄想でも何でもありませんよ?
頭がイッちゃってるわけでもありません。
本当の本当に、ノンフィクションです。


今日は、いつもより些か遅めの下校でした。
とは言え予定があるわけでもなかったので、そのままのんびりと電車に乗って、友達と話して、それぞれの駅で別れて。
そして、改札を出ていつものように東口の出口から出た時のことでした。
薬局の前に、見覚えのある後ろ姿。
人違いかもしれない、でもその子以外、考えられない。


(セ、ナ……?)


ためらいながらも、私は顔を確かめようと、その子の前に思い切って出てみました。
「セナ!!」
案の定、その子は思い通りの子で。
向こうも私だと認識してくれて、とても嬉しかったです。


以上、中学時代の後輩のセナちゃんのお話でした。( ゜∀゜)