なにやってもオッケー!

キャラソンとしてとても質が高いと思えるのは、やはりポポロクロイス物語ではないかと思います。
90年代のなせる業なのかもしれないけど、J−POPに寄せてる感じのオサレ感が全くないんだよね。
まあ劇中歌になってるのが大半だから、アニメの世界観に合わせてあるのもあるけど。


主人公のキャラソンが本家ゲームのテーマソングっていうのもすごいよね。
それだけに原作ファンは滾るし、アニメから入った人もゲームで「おおっ」ってなれるだろうし。
ヒロインの曲もそう。
ヒロインがある意味二重人格だから、1つの曲でその「1人の中の2人」を表現してるんだけど、
そんな複雑な構成なのに情景が容易に浮かぶくらいキャラとマッチしてるってのが素晴らしい。
声優さん自身ももちろん歌い分けしてるけど、ここまで自然な歌い分けってのも見事です。


「シークレットカーニバル」を初めて聴いた時の衝撃ったらなかった。
というか「ヒロインの姉」なんていう微妙な立ち位置のキャラにまでキャラソン作っちゃうあたりね。
それを言うなら「主人公の母」にまでキャラソンあるけど。なんだこのアニメ。
そしてこの2つの共通点は「キャラソンというよりミュージカル」。
たぶんほとんどの人はこれらの曲を聴いたら、ディズニーを感じることでしょうよ……!
ドラマティックなんだよね。そんでもってキャラクターソングたる要素も持ち得てる。



そんななか、「わたしぼっち」はほんとに秀逸だと思う。
上で色んな曲を絶賛してきましたが、
正直純粋に曲が一番好きなのは「わたしぼっち」かもしれない。
キャラ自体は好きじゃないけど、キャラソンを聴いて評価が上がりました。
それくらいこの「わたしぼっち」って曲は名曲なのです。
しかも、その好きじゃないキャラが歌うからこそ良い曲になる。
他と比べてそこまでキャラに特化した歌詞じゃないのに、「ヒュウじゃなきゃ成立しない」って言うのを自然と思わせられる。
ポポロクロイスはほんとにキャラソンの作りが丁寧!!


話題に上がらなかった、ガミガミのキャラソンですが。
これは面白いことに、上で語ったすべての要素を兼ね備えたキャラソン、と言っても過言ではないです。
だけどあくまでメインは張れない。にぎやかな箸休めと言った感じでしょうか。
なんだけど、CDの曲順的にはトップなんだよね。
箸休めというよりは「ポポロのキャラソンはこんな感じ!」っていう掴みに最も適したキャラソンと申しますか。
リード曲にはなりきれないけどアルバムコンセプトのメインを担う曲。
……うーんこねくり回しすぎか;


久々にポポクロのキャラソン集を聴いてて、しみじみ思いました。
やっぱポポクロはいいすわ……!